会社員からフリーランスへなろうと考えるとき、さまざまな不安と疑問を感じると思います。
特にHSPの場合は、会社勤めがしんどいからフリーランスで働きたいと考える人も多く、「そんな私にフリーランスは務まるのだろうか?」という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
今回はHSPの視点でフリーランスのデメリットについて考えて見ようと思います。
一般的なフリーランスのデメリットは?

まず、一般的に考えられているフリーランスのデメリットをまとめてみます。
- 収入が不安定
- 有給休暇がない
- 確定申告が面倒
- 孤独を感じる
- 倒れられない
やはり一番の心配は収入の事ことでしょう。
そして、休みや税金などの諸手続き、孤独など、一人でやっていく上では避けられない問題もあります。
さあ、これらの一般的なデメリットについて、HSP的に考えてみましょう。
収入が不安定
さてフリーランスは収入が不安定というデメリットですが、これは何に比べて不安定かというと、会社勤めに比べてですよね。
会社では、与えられた仕事をやっていれば、月給制という形でお金をもらえるところがほとんどです。
もちろん会社勤めには会社勤めの大変なことは山ほどありますが、定額でお金がもらえるというシステムはやはり非常に安定感を感じます
ただし、それはあくまで契約上の問題であり、実際は会社が倒産してしまったり、経営の悪化から、リストラ候補にあがってしまったりと、会社に勤めていれば絶対安心というわけでもありません。
2019年倒産集計
倒産件数 | 8354件 |
---|---|
前年比 | +3.6% |
2018年 | 8063件 |
負債総額 | 1兆4135億8500万円 |
---|---|
前年比 | ▲13.0% |
2018年 | 1兆6255億5200万円 |
これは2019年のデータですが、昨今の社会情勢では、さらに景気は悪化し、運営が厳しくなる会社も多くでてくるでしょう。
会社がつぶれてしまっては、またはリストラされてしまっては、定額でお金をもらえるどころか、0円になってしまいます。
また、HSPの場合、会社の環境からくるストレスによっては、働き続ける事自体が困難になってしまうこともあります。
当たり前ですが、会社で定額の給料をもらえる人は、会社の出す条件に該当し、会社の要求に応えられる人です。
HSPの特性が、会社側の当たり前の要求を満たすのに不利になってしまうことは皆さんも経験済みですよね。
というわけで、フリーランスの収入の不安定さと会社勤めのリスクを天秤にかけたとき、必ずしも、会社勤めは収入が安定していて、フリーランスは収入が不安定であるとも言えない世の中になってきています。
また、会社勤めでは仕事がうまくいっても、なかなか給料はあがりませんが、フリーランスの場合、仕事がうまくいけば、そのまま自分の収入が上がっていくという特徴もあります。
「もう自分は会社勤めは無理だ、一人で稼ぐしかない!」と腹が決まっているHSPにとっては、収入の不安定さは覚悟を決めるしかないところでしょうね。
有給休暇がない

フリーランスになると有給休暇がありません。これをデメリットと考えるかどうか。
フリーランスになると、仕事が出来ている時間は、かなりハッピーな時間です。
仕事がなくて、手が空いている時間が多いほどこわいことはありません。
フリーランスにしてみれば、「有給休暇?そんなことより、次の仕事をくれ!」って感じではないでしょうか
フリーランスとしてしばらくやっていれば、有給休暇が欲しいなんて発想はなかなか出てこないと思います。
逆に言えば、有給休暇がないことをデメリットに感じてしまうようなら、フリーランスは向いていないかもしれません。
フリーランスは気兼ねなく休みたいときに休める
会社に勤めていれば、原則として半年以上働けば有給休暇が取得できます。
しかし、実際多くの企業では、有休は何かあったときのものであり、理由もなく消化しないのが当たり前なのではないでしょうか。
忙しすぎるというよりも、皆、当たり前のように有休をとらないから、自分も取れないという人が多いかもしれません。
上司が有休取らない職場って、部下は有休とりにくいよね。
一方、フリーランスの場合は、何ヵ月営業で働こうが、仕事がもらえなければ、お金は発生しません。
しかし、仕事がうまくいき、効率よくお金が稼げれば、好きな時に好きなだけ休暇を取ることもできます。
人目を気にして、やたらととりにくい有休があることよりも、自分の好きなように休暇をスケジュールできることのほうが、HSPには嬉しいかもしれませんね。
確定申告が面倒
確定申告は、会社員の場合は、勤務先の事務方がやってくれるので不要です。
しかし、フリーランスの場合は、個人として、しっかり所得を申告する義務があります。
この確定申告はしっかり準備しておかないと、とても面倒になってしまいます。
毎年毎年、確定申告の時期が憂鬱なフリーランスの人は多いのではないでしょうか。
確定申告の知識を最低限はもち、何度もあたふたしながら体験することで、少しずつしっかり準備しておいた方がいい物、毎回処理をしておいたほうがいい物などもわかってきます。
しかし、最初のうちは右往左往でしょうね。
ちゃんとレシートはとっておくんだぞ。
確定申告が面倒なのは毎年変わりませんが、自宅で働いているフリーランスだと、家賃や公共料金なども、一部経費として認められますので、会社員よりも税金が安くなることがあります。
そのあたりも自分で考えて申請はしなくてはならないのですけどね。
より手間がかかるけど、税金が安くなる青色申告などもありますが、経理のソフトなどを導入しても、なかなか大変です。
資金が潤沢になってきたら、税理士に依頼するなども考えられますが、最初のうちは、毎回あたふたしながら、なんとかやっていくしかないでしょう。
孤独を感じる

フリーランスの一般的なデメリットに孤独があります。
しかし、これに関してはHSPはわりと強いのではないでしょうか。
HSPにとっては、孤独よりも、複雑で避けられない人間関係のほうがストレスは大きいと思います。
とはいえ、長い期間ずっと1人で仕事をしていると、少々気が滅入ることもあるかもしれません。
単身の人は、HSPの交流イベントにたまには顔を出すなど、最低限のコミュニケーションはしましょうね。
イベント企画が苦手でなければ、自分で交流イベントを企画するのも手です。
人との交流によって、仕事を獲得できるチャンスも増える可能性もありますしね。
ちょっと社交性に自信がある人は、フリーランスの会合に参加できると実りあるかもね。
自分の代わりがいない
フリーランスにおける大きなデメリットのひとつは、自分の代わりがいないということでしょう。
とにかく一人で仕事をすることが多いわけですから、自分が倒れてしまったら、仕事は頓挫してしまいます。
HSPは一人で仕事をする場合は、ストレス少なく、仕事に集中できるかもしれませんが、体調を崩してしまうことは誰にでもあることです。
そういうときに、どう仕事をやりくりしていくのかというのは大きな問題ですね。
一人で作業に集中しすぎるあまり、気が付いたら身体がボロボロなんてことがないようにね。
フリーランスのデメリットとHSPまとめ

フリーランスで一般的にデメリットであると言われていることは、HSPの場合でもある程度あてはまることがわかりましたね。
フリーランスはともかく身体が資本です。
HSPの人はいつも通り、丁寧なセルフメンテナンスを心がけましょう!
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